モルレは、リュックとジョディ・モルレ夫妻により設立されたワイナリーです。リュックはシャンパーニュ地方のワイン生産者の家系に生まれ、幼少期から家業に携わりました。シャンパーニュ醸造学校を経て、ランス大学で醸造学の国家免状(DNO)と上級専門学位(DESS)を取得し、ブルゴーニュ・スクール・オブ・ビジネスで経営学修士号を修得。その後、メドックの格付けシャトー「シャトー・ドーザック」で醸造責任者を務め、著名なコンサルタントジャック・ボワスノの指導のもとでボルドースタイルのワイン造りを極めた人物です。
1994年、リュックはジョディとパリで出会い、1996年に彼女の住むカリフォルニアへ移住。世界的なワインコンサルタントであるミシェル・ローランのもとで5つのヴィンテージを経験後、ピーター・マイケル・ワイナリーの専属ワインメーカー(2001~2005年)として活躍。2006年にモルレを設立し、現在に至ります。
ワイナリーはセント・ヘレナに位置し、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランを栽培する「クール・ド・ヴァレ」畑はオークヴィルのアペラシオンに属します。畑を丁寧に耕し、品質への揺るぎないこだわりを持ちながら、フランスの醸造技術とカリフォルニアのテロワールを融合した、洗練されたワインを生み出しています。少量生産に徹し、厳格な選別と最高水準のブレンドを行い、各ワインの生産量はごく限られています。そのため、一流レストランで提供されるほか、ワイン愛好家やコレクターから高く評価されています。
リュックの醸造技術は国際的にも高く評価されており、シャルドネ、ピノ・ノワール、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランなど、複数の品種でパーカーポイント100点を獲得しています。2024年にはボルドーに新オフィスを開設し、さらなる飛躍が期待されています。