サン・テミリオンの頂点に君臨する「シャトー・シュヴァル・ブラン」と、シャンパーニュの名門「モエ・エ・シャンドン社」によって設立されたLVMHが展開する「テラザス」。この2社によるジョイントプロジェクトがこの「シュヴァル・デ・アンデス」です。ワイナリーは1999年、アルゼンチン屈指の銘醸地メンドーサ州ルハン・デ・クージョに設立されました。
このプロジェクトは、シュヴァル・ブランが長年培ってきたブドウ栽培と醸造のノウハウと、アンデス山脈の麓に広がる豊かなテロワールとを融合させ、「アルゼンチンにおけるグラン・クリュ」の創造を掲げています。
所有する50haの畑には、樹齢80年を超える接ぎ木されていないマルベックをはじめ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルドといった品種が植えられており、いずれも高品質な果実を生み出します。
醸造責任者を務めるのは、アンデス生まれでこの地のテロワールを直感的に理解する醸造家、ロベルト・ド・ラ・モタ氏。シュヴァル・ブランの総支配人ピエール・リュルトン氏も彼の手腕を高く評価し、「ファーストクラスの醸造家」として全幅の信頼を寄せています。
シュヴァル・ブランの哲学を南米に持ち込むことで、アルゼンチンの力強いマルベックに洗練とエレガンスを与えることを目指し、そのビジョンは見事に結実。20年にわたる丁寧な畑の手入れの成果として、しなやかで筋肉質、幾重にも広がるスパイスとアロマ、そして繊細で長い余韻を備えたワインを生み出しています。
その完成度の高さは、ワイン・スペクテイター誌において「このエレガントなスタイルは南アメリカのワインのイメージを一新するかもしれない」と絶賛されるほど。カリフォルニアの代表的なワイン「オーパス・ワン」と同様のコンセプトで造られたワインとして世界中から注目を集めており、数年後には手に入らなくなるかもしれないほど、今や世界的に人気が高まっているワインです。