ブライアント・ファミリーは、オーナーのドナルド・L・ブライアント・Jr.が1980年代後半にナパ・ヴァレーのプリチャード・ヒルに設立したワイナリーです。現在ではシャペレやコルギン、コンティニュアム、オーヴィッドなどの名門が集う銘醸地として知られるプリチャード・ヒルですが、当時その価値にいち早く着目した先駆者のひとりでした。
ドナルド氏は、かつてシャペレが所有していた畑を取得し、最新の栽培技術を駆使してカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹。長年の試行錯誤を経て1992年にファーストヴィンテージをリリースすると、1990年代には100点評価を獲得し、ナパを代表するカルトワインとして世界的な名声を確立しました。海外では長年メーリング・リスト販売を中心としてきたため、限られた愛好家のみが知る希少な存在として高い人気を誇ります。
その後もヘレン・ターリー、フィリップ・メルカ、マーク・オーベールら名醸造家がワイン造りに携わり、長年にわたりミシェル・ロランの助言を受けながら品質を磨いてきました。レイク・ヘネシーの冷涼な影響を受ける畑から生まれるワインは、凝縮感とエレガンスを兼ね備え、プリチャード・ヒルのテロワールを見事に表現しています。