リュシー・エ・オーギュスト・リニエは、ドメーヌ・ユベール・リニエの系譜を継ぐ家族の想いから生まれたドメーヌです。2004年、34歳という若さで急逝した当主ロマン・リニエは、生前、万一に備えてドメーヌ運営のすべてを、妻のケレンに託していました。それは同時に、二人の子ども、リュシーとオーギュストへの父としての決意でもありました。
ケレンはロマンのもとで栽培と醸造を学び、その後もDRCでの経験を含め研鑽を重ね、確かな技術と感性を研鑽。さらに、ユベール・リニエの栽培責任者ドミニクの全面的なサポートもあり、夫が思い描いた「よりエレガントで美しいワイン」の実現を目指して歩みを進めました。
新ドメーヌとして本格的に始動したのは2006年から。ケレンはドミニクとともに、栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して手がけた、細やかなワイン造りを行っています。ドメーヌのワインには、技術や伝統だけでなく、家族の記憶と未来への意志が静かに息づいています。