ポイヤックに位置するメドック格付け第五級シャトー。シャトー・ムートン・ロスチャイルドの真南に位置し、北西端の区画はシャトー・ラフィット・ロスチャイルドの畑に近接する、メドック屈指の優れた立地を誇ります。
その歴史は1705年、メドック地区の知事を務めたジャン・フランソワ・ド・ポンテが、ポイヤック北部に畑を取得したことに始まります。後に「カネ」と呼ばれる区画を加え、自身の名を冠したシャトー・ポンテ・カネと命名。1855年のメドック格付けでは第五級に選出されました。
1975年にテスロン家が取得後、畑と醸造への継続的な投資により品質は飛躍的に向上。2004年からビオディナミ農法を導入し、メドック格付けシャトーとして初めて全区画をビオディナミへ移行しました。その取り組みもあり、主要評価誌から満点を獲得するなど、格付けを超える存在として世界的評価を確立しています。
小区画ごとに収穫と醸造を行い、熟成はオーク樽に加え、自社畑の土を含む特注コンクリート・アンフォラも使用することで、テロワールと果実の純粋さを最大限に表現しています。格付けに安住することなく、自然と真摯に向き合い続ける姿勢こそが、シャトーを“別格の第五級”たらしめているのです。