サン・テミリオン南部の丘陵地に位置するシャトーで、約36haのブドウ畑が広がります。東南および南西向きの斜面という日照に恵まれた立地を誇り、シャトー正面に残る日時計は、畑に注ぐ「太陽」を象徴する存在としてラベルにも描かれています。
この地に可能性を見出したのが、アメリカの名門「ケンダル・ジャクソン」創始者ジェス・ジャクソンと、パーカーポイント最高評価を幾度となく獲得してきたカルトワイン「ヴェリテ」を手がけたフランス人醸造家ピエール・セイヤン。2003年以降、両者の知見を融合したプロジェクトとしてシャトー・ラセグは発展し、設立から間もなく高い評価を獲得しました。
畑は石灰岩が混じる粘土質土壌。区画ごとにメルロを主体にカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンを植え、古樹メルロの凝縮感に、繊細さと骨格を重ねた奥行きのある味わいを生み出しています。ワイン造りの核は、ピエール・セイヤンが磨き上げた「ミクロ・クリュ」の考え方。畑を細分化し区画ごとに管理・醸造することで、少量仕込みならではの精密な表現と、ヴィンテージに応じた最適な判断を可能にしています。
さらに、シャトーを語るうえで欠かせないのが、フレンチオーク樽への徹底したこだわり。ヴォージュ山脈の樽材工場で管理された最上級オークを用い、テロワールと樽の個性を調和させ、力強さとエレガンスを備える味わいを生み出しています。現在はニコラ・セイヤンと妻クリスティーナがシャトーを率い、その哲学を継承しながら、完成度の高いワインを造り続けています。