ボルドー右岸リブルヌ市街地に残る希少なブドウ畑を有するシャトーです。古代ローマ時代より、サン・テミリオンに隣接する名高いテロワールとして知られています。
1997年、サン・テミリオン右岸の品質向上を牽引してきたアラン・レイノーが取得し、シャトーは一躍注目を集めました。彼は畑とシャトーの大規模な刷新や醸造の見直しを行い、短期間で高い評価を獲得。その名を広めることになりました。
2008年にはシャトー・シュヴァル・ブランのオーナーに引き継がれ、現在はシュヴァル・ブランのチームが運営。キノー・ランクロは、シュヴァル・ブランを刺激し進化させる「実験と挑戦の場」として位置づけられています。
畑は約19~20ha。砂礫と砂質土壌に、メルローを中心とした樹齢の高いブドウが植えられ、温暖なミクロ・クリマにより高い完熟度を実現しています。2009年以降はオーガニック農法を採用。2011年にはシュヴァル・ブランと並んでプリムールに登場、2012年にはサン・テミリオンのグラン・クリュ・クラッセにも認定されました。その後は格付けに依らず、テロワールの精密な表現を追求する姿勢を貫いています。(※2022年格付けではシュヴァル・ブラン同様に格付けから撤退しました。)
スタイル面では、アラン・レイノー時代の甘美で親しみやすい味わいから、よりピュアでフレッシュな表現へと進化。現在はエレガンスと緊張感を備え、熟成による伸びしろも楽しめるワインへと仕上がっています。