1919年創業、モンターニュ・ド・ランス北端のエルモンヴィル村を拠点とした家族経営の小規模ドメーヌ。長く大手メゾンにブドウを供給してきましたが、現オーナーのフレデリックとロドルフ兄弟がアンセルム・セロスの下で研鑽を積んだ後、元詰めへと転換しました。
彼らのワイン造りの核は、樽発酵・樽熟成、ノンマロ、控えめなドザージュ、そして何より長い瓶内熟成。ノンヴィンテージでも最低5~6年、ミレジメでは10年以上の熟成を経てからデゴルジュマンし、飲み頃に達した状態でリリースする形は、セロスの影響を受けながらもミニエール独自の美点となっています。
畑はエルモンヴィル周辺に約8haを所有し、1960~70年代に植樹された古樹が中心。接ぎ木をしていない区画も残り、収量は極めて低く、年間生産量はわずか約2万8千本。サスティナブルな農法を基盤に単一区画の個性を丁寧に引き出すことで、清冽な果実味、緻密なミネラル、シームレスな質感が調和した、現代シャンパーニュを象徴するスタイルへと昇華。その品質は高く評価され、世界各地のミシュラン三ツ星など有名レストランにオンリストされるなど、注目すべきレコルタンとして存在感を高めています。