ルグラン・ラトゥールは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌに拠点を置くドメーヌ。4代目当主ティボーは、当初は家業を継ぐ意志はなかったものの、フィリップ・ランスロやオーレリアン・ルルカンといった才気溢れる同世代の生産者との交流を通じ、ワイン造りの道へと進みました。
また、彼の父は熱心な化石収集家で、20年以上かけて掘り進めた地下セラー「カーヴ・オ・コキヤージュ」はワイン熟成のほか、化石博物館としても公開されています。この地質学的背景はティボーの哲学の核となり、2022年には地層年代をテーマにしたシリーズを発表しました。
栽培においては2016年より慣行農法をやめ、有機・ビオディナミへと転換。2018年からはアグロフォレストリーにも取り組み、畑の健全性とテロワール表現を追求。2019年にはビオロジック及びデメター認証を取得しました。
醸造においても妥協はなく、添加物を用いず、コルクでの発酵や手作業による動瓶を採用。2018年以降は亜硫酸も無添加とし、一部のキュヴェでは、瓶内二次発酵の際に搾りたての果汁を用いるなど、より自然なアプローチを追求しています。こうして地質、農法、醸造が一体となった、唯一無二のシャンパーニュを生み出しています。